施工事例研究実績
施工事例
研究実績
2025.05
■ 概要・目的
日持ちが悪く、傷みやすい佐藤錦の1.5か月(6週間)貯蔵に挑戦した。サクランボは温湿度変化(乾燥と結露)に弱いため、貯蔵中の温湿度に配慮しなければならない。一般的な冷蔵では2~3日が目安である。また、2~3℃まで温度が下がってしまうと果肉が硬くなり、食感・味が低下してしまう。 貯蔵の延長が可能になると、収穫時期が過ぎた6月下旬以降も販売・流通が可能になり、違う品種のサクランボとの食べ比べセットや桃やぶどうなどとの詰め合わせの販売等の販路拡大が期待できる。
■ 貯蔵方法
氷温にて貯蔵(低温までノンストレスでの誘導等々の前処理、均温均湿環境での貯蔵)
■ 結果
入荷時
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外観 ハリ・ツヤがあり、ヘタ(柄)は緑色でしっかりしている。 食味試験 |
貯蔵2W
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外観 入荷時よりややハリ・ツヤが減少しているものの、状態を保持できていた。 食味試験 |
貯蔵3W
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外観 2W時点から大きな変化はない。よい状態を保持できていた。 食味試験 |
貯蔵4W
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外観 2W時点から大きな変化はない。ややヘタ(柄)が乾燥し緑色が薄くなっていた。 食味試験 |
■ 試験結果
入荷時からの多少の変化はあったものの、貯蔵が難しい佐藤錦を入荷時とほぼ同じ状態を保持したまま、1.5か月(6週間)貯蔵することができた。さらに、貯蔵形態や条件を再度検討し試験を行うことで、さらなる品質向上や貯蔵期間延長に期待が持てた。
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